スピリチュアルとは？意味と世界観

「スピリチュアル」と言えば、多くの人が思い浮かべるのは、例えばパワーストーンや天使、見えないものが見えるチカラなどでしょうか。

あなたはどんなことを思い浮かべますか？

興味はあるけど、なんとなく、その世界観が曖昧・・・という人も多くいるかと思います。
「『スピリチュアル』に魅かれるけど、どんなことだろう・・・？」と思う方は、この記事を読んで、スピリチュアルへの理解を深め、更なる素敵なスピリチュアルライフをお過ごしくださいね。

スピリチュアルは見えない世界の話として、時として、オカルトと呼ばれるような、少し怖い世界と似たものとして受け取られることも多くあります。そのためか、スピリチュアルに対して否定的な人もいますよね。

また、スピリチュアルの話をすると、占いや不思議なことが好きな「変わった人」として見られてしまうという風潮もあるように思います。そのことが、スピリチュアルに興味を持つ人は「何か特別な人」として捉えられてしまい、スピリチュアルの本来の意味の理解から遠くなっていくように感じます。

以前に比べると、その偏見は少なくなってきているとはいえ、スピリチュアルは「少し怖い世界」「変わった世界」という誤解をしたままでは、とても勿体ないことと思います。

「スピリチュアル」とは、本来は「精神的な」「聖霊の」「霊的な」という意味を持つ英単語です。

精神や聖霊は確かに目に見えるものではありませんが（見ることができる人も存在しますが。）、目に見えない＝得体が知れない＝怖いという認識は取り去ってしまった方が、人生は明るく楽しくなります。

以前に比べ「スピリチュアル」というものが、多くの人にも受け入れられるようになった背景には、「論理的、科学的に説明できないものは迷信だ。」という社会の考え方が、崩壊しつつあるからでしょう。

私たちの存在する世界には、今までは「世迷いごと」として、社会から無きものとされていた、科学的に証明できないことが、沢山あるのだということに多くの人が気付き始めたのです。

古の時代には、スピリチュアルと呼ばれるものは、「どこかの見えない世界」ではなく、「傍らにある日常」だったと思うのです。

なぜそれが失われ、見えない世界となってしまったのか。
それはやはり、文明の科学的進化による影響が大きいと言えるでしょう。科学的進歩は、それまで不可能だと思われていた様々なことを可能にし、より多くのものを得ることを良きこととしました。

そして、誰よりも秀でた先に幸せがあるという考えを根付かせ、隣にいる人は敬うべき尊い仲間ではなく、蹴落とすべきライバルとなってしまったのです。

人間は科学力で手に入れるものの代わりに、失うものがあることに気付きながらも、目を逸らしていたのかもしれません。

その失ったものとは、自然を敬うことや自然と共存することです。

「自然」というと、緑豊かな山や森、美しい海や川、様々な動たちを想像する人が多いと思います。しかし、それだけではなく、「自然」の中には、私達人間も含まれています。美しき自然を敬うと同時に、隣にいる人にも敬意を払い、感謝の心を持つ・・・そのような精神性は、「スピリチュアル」の本質そのものです。

そうした感謝の心を持つことによって、見えないチカラとして、自然が力を貸してくれるのです。

私達の意識は、「顕在意識」と「潜在意識」で成り立っていますが、潜在意識のさらに深い部分に「集合意識」というものが存在します。

集合意識とは、全ての意識が繋がり、同一であって、「個」のない世界です。
「あなたは私であり、私はあなたである」といった感覚です。

誰かと同じタイミングで同じことを考えているような時は、この集合意識にアクセスした結果かもしれません。

「あなたは私であり、私はあなたである」という意識を持つと、人を敬うことは自分をも敬うことであるということがわかります。

自分を大切にすることは、誰かを、宇宙の意思を大切にすることと同じなのです。

輪廻転生は生まれ変わることを指し、この言葉を知っている方もたくさんいると思います。
この輪廻転生の目的は、魂の成長のためなのですが、なぜ魂の成長が必要なのかと言うと、高尚な魂となるべく私達は生み出されたのだということと、その成長過程のデータを宇宙に残すためです。

私達の経験は全て魂に記憶され、宇宙に保存されます。
その記録は集合意識により、許された時に共有することができます。

人は何かしらの使命を持って生まれてきます。
「使命」というと壮大な話のようにも聞こえますが、そんな大それたことではなく、その人の「人生の大きなテーマ」と言いかえることができるものかもしれません。

それは例えば、世の中に多大な影響をもたらすとか、沢山の人を助けるとかそういったことばかりではなく、家族と幸せに暮らすことであったり、人生の伴侶を見つけることだったりもします。

夢を叶える姿を周囲に見せることによって、周囲の人の希望の光となることもあります。生きていく上で、天命を全うする為の生き方をしている時には、様々なことが上手く流れて行ったり、絶妙なタイミングで物事が進んでいったりすると言われています。

天命を全うすることができた人生は、魂の成長から見て成功と言える人生です。

逆に、自殺をすることは天命を全うすることの放棄となるのでタブーとされています。殺人に関しては、人の天命の全うを妨害することになるので、自殺よりもスピリチュアルの観点からは重罪とされます。

スピリチュアルに興味がある人であれば、「あの人はスピリチュアルな人だ。」などという表現を聞いたことがあるかもしれませんが、「スピリチュアルな人」「スピリチュアルに生きる」とはどのようなことだと思いますか？

おそらく「あの人はスピリチュアルな人だ。」と言われる様な人は、自分も他者も敬い、自然と共生しているような精神性の高い人なのだと思います。

その高い精神性を持つことは、特別な人だけに許されたことではありません。いのちへの感謝の心を持てば、精神性は自然と高くなります。それは、今生きていることへの感謝の心を持ち、自分と向き合い、自分らしく生きていくことです。

日々を丁寧に自分らしく生きるということは、誰かに決められた枠の中で生きることと相反します。いつも時間に追われるような感覚があるなら、それは自分の時間軸ではなく、誰かの時間軸を生きているということになります。

誰かが作った枠の中に収まろうと、必死に頑張っているので、どうしても自分のペースではうまく回らない部分が出てきてしまうのです。そんな時には、ゆっくりと自然に触れながら散歩をする時間もなかなか取れないでしょうから、自然への意識が薄まってしまいます。そして、そのように忙しい日々を過ごしていれば、瞑想する時間なども作ることは難しいかと思います。

しかし、見えない世界からのメッセージは、そんな「思考の空白の時間」に訪れます。

つまり、忙しない現状に忙殺されているままでは、見えるものも見えなくなってしまうのです。感謝を忘れずに、自分の心の声を聞くことができたなら、スピリチュアルは見えない世界の出来事ではなく、あなたの日常になるのです。

いかがでしたでしょうか？
「スピリチュアル」の世界観が、どこかボンヤリと曖昧であったのは、スピリチュアルの本来の意味を見失いがちであったからでしたね。

本当は誰もが心の奥に持っている本質的なもの、思いやりや感謝の気持ちを持つこと、それが高い精神性に繋がるということでした。

スピリチュアルとは、「見えない世界のこと」や「わからない世界のこと」ではなくて、むしろ、あなたの隣にある一番近い世界のことなのです。